Kamanoi’s diary

釜野井 弘規

原宿店 店長
釜野井 弘規

一人一人のライフスタイルに合った新しい自分の発見や髪のコンプレックスをプラスに変えられるスタイルの提案をしていきます。カットで造るヘアデザインがモットー。

2019.12.30更新

 

早いもので2019年も終わりですね。
ヒステリアも12/30で無事に仕事を納めました。
前回のが年内最後のポストかもって書いたけど締めくくりに。

今年は多くの方から色々と変化と激動の年と耳にしました。

ヒステリアもご多分に漏れず働き方改革で4月からスタッフは完全週休2日制、営業時間短縮となり、ご来店いただいているお客様にはご不便をおかけいたします。

さて、この働き方改革ですが社会のルール、世の風潮、時代の流れをもちろん理解して受け入れた上で色々と思うことがあります。

私が美容師になったのは15年前。

昔を語るのは大人(おじさん)の仲間入りとは思いますが自覚の上での昔話。

当時はヒステリアも月に4日の定休日に1日の公休。
そしてその休みには撮影や練習のモデル探しやセミナー出張。バイクか自転車通勤がほとんどだったので営業日は営業後の勉強会、終わったら店でご飯食べてその後自主練。やめ時を見失った日は深夜1時2時を過ぎて店を出て、帰って風呂入って数時間寝て次の日の朝練に出勤。遊びに行くのは月曜夜と火曜夜だけ。(当時は青山勤務で私は月曜休みだったので実際は日曜夜と月曜夜)そして美容師アシスタントの平均賃金は今よりかなり低かった。


もちろんそれを奨励するわけではないが、私たちはそれでもしんどかったけど毎日を楽しんでいました。

当時の月曜夜は都内のクラブは美容師ナイトばっかだった。 みんなタフ 笑

厳しい現状も、成功しているスタイリストの先輩達の生活に憧れを持って(金銭面でも過ごし方も誌面での活躍などの仕事面も)いつか自分も。と乗り切ることができました。


そんなタフでバカな私達の世代は多くの友人が恵まれたことに美容師という仕事を楽しみ続けています。

 

今、私は2年ほど前から毎日朝2時間早く出社して朝練とサロンワーク外の業務をしています。定休日には店に来て撮影や練習、処理しきれなかった業務をします。これは誰に言われたことでも無く、自分のルーティーン。サロンワーク外の業務を営業時間外に持ってくることでサロンワークに集中できる。

なぜそこまでやるの?と聞かれることもあるけれど、正直まだまだ足りないと思っています。

 

美容師は接客業であり技術職です。

職業選択としての美容師ではなく、生き方としての美容師。

多分これを意識した時から自分の中での考え方が変わりました。

そして業界の先を走る先輩達は走り続けてきたのにまだ歩かないで走ってる。

 

 

君は程々の美容師で生活できたら良い?

もしその先輩達に追いつきたい。追い越したい。って思ったらその先輩が弱って止まるまで待つのかい?

 

 

ちょっとくらい大変でもその人達より早く走るか多く走るかしかないじゃない。

 

残念なことに私は天性の才能とセンスは持ち合わせていなかったので早く走れないからコツコツ地道に多く走っております。。。苦笑

月8日までセミナーや撮影、なんでもいけます!笑

 


今の若手のコ達に同じようにやった方が良いよ。とは言いません。

ただ、そう思えるくらい、美容を、美容師という生き方を好きになれたら毎日の仕事が楽しいですよ。


また、働き方(働く時間)を改革したら
働き方(働く質、意識)を改革できないと
濃度は薄まるばかりだと思っています。


その為には毎日の仕事を楽しまなきゃね!


楽しんでいたら今年は自分の中で持っていた目標が少しずつクリアできました。


ネット予約リピート率3カ月連続100%
日別売上自己記録更新
月間紹介新規自己記録更新
平均お客様単価10000超
エリアサーキット決勝進出
など


そしてコツコツやっていたら自分の美容人生で一生記憶に残る、大先輩方に混ざってカットをする有り難い経験をさせていただきました。

 

 

 

 

 

 

  

 


焦らず腐らず前向きに努めていたら自分の思う以上の嬉しいことも起こるもの。


来年もコツコツ努めて参ります!

 

また、こんな楽しい気持ちで美容師ができているのは何よりご来店いただいているお客様のおかげ。


それと、愛すべき美容バカの同世代の美容師友達、走り続けてなかなか背中を見せてくれない生き方としての美容師の在り方を実践している美容業界の大先輩方のおかげ。


こんな私を理解して支えててくれる体育会系美容師の妻のおかげと思っております。


2020年も全力で美容師を楽しんで参りますのでどうぞよろしくお願いいたします!皆さまよいお年をお迎えください!


新年は1/4の11時から営業しております。1/4 1/5と営業して1/6 1/7はお休みです。年末混み合いましてご予約お取りいただけなかったお客様、申し訳ございません。新年お仕事初め前にお待ちしております!

                 釜野井 弘規

2019.12.19更新

おそらく年内最後のポストになるので今日は仕事について書こうと思います。

 

 

先日インスタグラムのストーリーでこんなポストをしました。

 

 

 

 

 

 

きっかけはとある美容師さんのラジオ。

 

 

 

 

 

それを聞いてなんの気無しにポストしたストーリーが思った以上に反響があって、同期や後輩美容師だけでなく美容業界の先輩からも有り難いお言葉をいただきました。

 

 

そんな中で後輩美容師からもっと書いて欲しいと言われたり、その思いを発信してほしいと言われたので書いていきたいと思います。ありがとう。

 

 

今、世の中にはたくさんの美容室があってたくさんの美容師がいます。それぞれのカタチがあってそれぞれの正解がある。けれど美容師を辞めてしまう若い人も多いのが現実です。その中で自分はどんな思いでこの仕事をしているのか。なぜしているのか。どんなモチベーション作りをしているのか。若手美容師さんに向けて書いてみたいと思います。

 

 

こういうのは本来成功者が書くものだけど、まだまだ未熟な自分だからこそ、若くして苦労をして悩んでいる若手美容師さんの気持ちがわかるのかなと思います。

 

 

学生時代に美容師という世界を見た時には、派手でエキサイティングでエキセントリックな華々しい世界。なんて思ったこともありました。

 

 

いざ美容業界に足を踏み入れてみたら、地味で地道ことの方が多いし、体力勝負だし。給料安いし休み無いし。超体育会系だし。

 

 

しかしその反面、ヒットしている先輩美容師は給料袋立つんじゃないか(手渡しでは無いけど)くらいの人がゴロゴロいました。そしてヒットしている美容師さん達は華々しい生活をしていました。

 

 

その姿に憧れてツラい時しんどい時は同期達とお酒を飲み愚痴を言い合い、お金が無いときには先輩美容師を捕まえて仕事の相談をしてご馳走になり、服は友達とトレードしたりとコミュニケーション能力だけで乗り切ってきました。

 

 


こーゆーのは今は流行らないですねw

 

 

そんな私も実は新卒で入った美容室をすぐに辞め、秋までフリーターをしていました。

 

 

ほぼ一緒に辞めた同期2人と毎日のように一緒にいたり、自分一人で今後の人生について考えたり。

 

 

 

1年目の秋にヒステリアに入って今16年目。

もちろん今までも今も悩みはあります。

 

 

そんな時に悩みや挫折、気持ちが折れそうになった時に自分がどう向き合うか。

 

 

最初の離職の時には向き合わないで逃げることを選びました。自分にとってはその選択はもう2度としたくない選択。

 

 

その後20代の時にはストレスをお酒に頼ったり、仕事以外の趣味に楽しみを見つけたりしました。

 

 

けどどうもスッキリしない。

 

 

仕事以外で楽しい時間を過ごせば過ごすほど逆に仕事がツラく感じる。

 

 

自分が出した答えは結局、仕事を楽しむしかないんだと思いました。

 

 

なのでまずは原因となる部分と向き合うことが必要でした。対人関係なのか。忙しさなのか。プレッシャーなのか。自分に原因は無いのか。ツラい原因はなんなのか。

 

 

次にツラくなる原因をツラくなくするにはどうしたら良いか。

 

対人関係ならその人を超えてしまえば良い。
その為に自分が何の力をつけるべきか。

 

 

忙しさなら仕事の質とタスク処理を見直せば良い。
10分後、30分後、1h後、2h後に自分が何を終えて何をしていなければいけないかシュミレーションすれば良い。
技術なら練習の質を見直せば良い。

 

 

プレッシャーならそのプレッシャーは何から来るのか知れば良い。プレッシャーってのはほぼ必ず自分の弱いところ、隠しているところ、触れられたくないところが原因になる。

 

 

つまり、どんなツラいことも大抵自分が変われば変えられる。

 

環境が悪いんじゃない。まだ君が環境を変えれないだけなんだ。

 

それと同時に、この仕事には楽しいことが溢れている。

 

髪を切ったお客様が喜んでくれた。
自分の話でお客様が笑ってくれた。
お客様が自分のことを褒めてくれた。
お友達を紹介してくれた。
シャンプーを褒められた。
カラーが綺麗に染まった。
お店を綺麗にした。
お店を綺麗に回した。
それで先輩が楽しそうに仕事していた。
先輩が褒めてくれた。
難しい仕事を綺麗に仕上げた。
予約が入った。
後輩が出来た。
後輩がスタイリストになった。
店でかかった曲が良かった。
お気に入りの服でサロンに立った。
めちゃ忙しかった。
仕事終わりのビールが美味かった。

小さいけれど書ききれないくらいの楽しさが溢れているのにそれを見えなくしているのは数える程度のツラいこと。

 

世の中にはどんなことでも楽しいこと、ツラいことがあります。


ツラいことは自分が変われば変えられる。
ただ自分が変わるには、日常の中の楽しいことを見逃さないこと。

 

嬉しいことに美容師って仕事は楽しいことの方が多いんです。

 

強いて言えばさらに楽しくするにはこんな話をアツく語れる先輩でも同期でも後輩でも、パートナーでも。そんな人がいたらもっと楽しくなりますよ(^^)

 

 


飲みのお誘いは歓迎します! 笑

 

光を見るか、影を見るか。

 

あなた次第ですよ★